誇大する企業権力とテクノロジーの発展、人間の没落。SF-ADV『>observer_』がSwitchでリリース決定
誇大する企業権力とテクノロジーの発展、人間の没落。SF-ADV『>observer_』がSwitchでリリース決定
ポーランドの独立系スタジオBloober Teamが、Nintendo Switch向けアドベンチャーゲーム『>observer_（オブザーバー）』をアナウンスしました。具体的なリリース日程は不明なものの、「間もなく」発売されるそうです（海外での話）。
本作の舞台は2084年のポーランド。
先の世界大戦により荒廃し、没落の一途をたどる社会の中で、唯一の「勝ち組」となった多国籍企業に雇われる”Observer（私設諜報員みたいなもの）、ダニエル・ラザルスキーが主人公。主人公が容疑者の脳をハッキングすることで始まる、摩訶不思議で奇怪なストーリーを、一人称視点で体験するホラーアドベンチャーとなっています。
・トレーラー
くわえて本作は『ニューロマンサー』『スキズマトリックス』『ブレードランナー』『Ghost in the shell（映画版）』など、1980～90年代に流行したSFジャンルの一つ、「サイバーパンク」の形式にのっとっており、1960年代ビートジェネレーション（若者革命）に影響されて成立したサイバーパンクが扱ったテーマ、すなわち「テクノロジーの発達がもたらす、人びとの心の中への侵犯」「膨張し続ける国家や多国籍企業などの権力」「それら巨大権力やテクロノジーの発展により、埋没する、人間の普遍的価値」などといった、今なおビビッドでアクチュアルなテーマを描いているとのこと。
「人間の仕事をロボットが奪う」なんて話がささやかれる昨今、本作が投げかける、大陸ヨーロッパ系作品ならではの思弁的かつ実存的で大人向けな内容には、コアゲーマーも多大なる期待が持てそうです。
